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TVACニュース

(2009年3月2日 / 藤原孝公 )

お知らせ

移送サービスのつどい2009

キーワード
移送サービス 、 移動サービス 、 福祉有償運送 、 ハンディキャブ

20年続いた「移送サービス研究協議会」の成果と課題を受け継ぎ、より多様な人々が気軽に楽しく集え、かつ元気が出て学べるような場を作りたいという願いを込めて「移送サービスのつどい」と名づけ、移送サービスをテーマにした企画を装いを新たにスタートしたいと思います。

この20年で、移動困難者をめぐる状況は様変わりしました。社会の高齢化は移動に関するニーズを増加させ、バリアフリー社会の創造を促進しました。移送サービスの担い手として福祉限定タクシーが台頭し、NPOを中心とした移送サービスは道路運送法に位置付けられました。移送サービスという言葉も、移動サービス、STS、福祉移動、福祉移送、有償運送等など多様に表現されるようになりました。

さて、こうした変化の中で、移動困難者の利便性はアップされたのでしょうか?

とりわけ、東京ではどのような状況があるのでしょうか?他地域との比較を交えながら考える機会としたいと思います。

景気の低迷はタクシー業界の元気を奪い、NPOは慣れない法律との格闘にエネルギーを費やしと、次の展望が見えにくい現状があります。

だからこそ移動困難者のニーズを真ん中において、より使い易い次代の福祉輸送の展望を垣間見れるヒントを探ってみたいと思います。



3月6日(金)13時〜17時

参加費 お一人3,000円(東京ハンディキャブ連絡会会員2,500円)

「あらためて、認定講習について学ぼう。」<国土交通省などを招いての認定講習団体間による勉強会>

自家用有償運送では、安心・安全な運行のために、運転に携わる人に「認定講習」の受講が義務付けられています。現在、この「認定講習」を実施する団体は、全国で150団体を超えています。講習内容は全国共通とされていますが、実施団体によって内容が異なるという声も聞かれており、どの講習を受講しても移送サービスに必要な知識、技術が等しく学習できるとは言い難い状況もあります。そこで、認定講習の内容が策定されるまでの経緯と認定基準についてを、今一度学習し、認定講習内容に対する理解を深めておきたいと思います。また、講習団体同士の連携を取りながら、運転協力者が講習を受けやすい環境の整備を図るとともに、これから認定団体を目指す団体の勉強の場にもしたいと思います。

会場



3月7日(土)13時〜17時

参加費 お一人3,000円(東京ハンディキャブ連絡会会員2,500円)

移送サービス立ち上げ支援講座

移送サービスは、白ナンバー車両を使った道路運送法79条登録による「自家用有償旅客運送(福祉有償運送)」、その登録外のボランティア型無償運送、青ナンバー車両による「福祉輸送事業限定(4条限定許可)」等があります。どのような形式であれ、移動困難者の移動を支援するということには変わりありません。この講座では、それぞれの違いと、立ち上げのノウハウを勉強します。

会場



3月8日(日)10時〜17時

参加費 お一人3,000円(一律)

10時〜 基調報告

荻野 陽一氏(東京ハンディキャブ連絡会代表)

"つどい"に込めた思い◎東京都下の登録団体数の増減◎東京都下の認定講習修了者数=運転協力者数◎東京都下の利用者登録数◎東京都下の登録車両台数◎東京都下のタクシーの取り組み◎これからの東京ハンディキャブ連絡会の活動について ほか

10時30分〜 全国移動ネット利用者ニーズ調査報告

伊藤 みどり氏(NPO法人全国移動サービスネットワーク事務局長)

11時〜 講演「行政学的視点からみた道路運送法下の移送サービス」

嶋田 暁文氏(九州大学法学研究院准教授)

12時〜13時 休憩

13時〜 分科会

◆第1分科会「道路運送法登録外を通して、今の移送サービスを見てみよう」

今、法律上の対象外、つまり登録を要しない活動が注目され始めています。登録を要しない活動とは何か。今そこで頑張っている団体の方のお話しを伺い、市民参加型移送サービスをあらためて眺めてみます。また、介護保険の枠内での移動、枠外での移動、通院保障としての移動、遊びに行きたい移動などのニーズに対し、移送サービスが担いたい、担える、担ってほしい移動について考えてみたいと思います。

<ゲスト>

猪野 裕子氏(移送ボランティアグループわかば)

<担当者>

荻野 陽一氏(東京ハンディキャブ連絡会 代表)

長谷川 清氏(移動支援フォーラム 代表)


◆第2分科会「移動困難者といわれる方々は何に困っているのか?」

道路運送法の改定も含め、サービス供給側の論理で議論が進められ、全体的に利用者の利便性が高まったとは言いがたい。本来、外出移動が困難な方々とはどのような人たちなのか、何が原因で困難を抱えているのか、どのような支援やサービスを必要としているのかについて、現在作業中の全国移動ネットの全国実態調査を基にして、その実体の認識について、把握方法やキーファクターについて、多くの参加者と意見交換したいと考えています。議論される内容は、今後の行政施策や民間サービスのあり方について、多くの示唆を与えます。


<ゲストスピーカー>

中谷芳孝氏(NPO法人ぎふ市民協 理事)

金井信高氏(神奈川県保健福祉部医療課 副課長)

杉本依子氏(NPO法人全国移動サービスネットワーク 理事長)

<担当者>

鬼塚 正徳氏(全国移動サービスネットワーク理事)



◆第3分科会「福祉輸送の財源をいかに創造するか!」

目の前に移動困難者がいる。1回は志で、2回はやり繰りで3回はつなぎで輸送できる。しかしながら、持続的に発展する移動は、それだけでは出来ない。そこには福祉輸送を回していくだけの"財源"が不可欠なのだ。タクシーもNPOも、頑張れば頑張るほど"赤字"になる福祉輸送の構造改革に財源問題から切り込む。財源創造のための具体的青写真を一緒に考えましょう。当日は、タクシー事業者、NPOの安定収支に関する個々のケースのシミュレーションをもとに論議します。

<ゲスト>

武藤 厚氏(武藤自動車社長)

笹沼 和利氏(埼玉県移送サービスネットワーク代表)

篠山 洋氏(ペイフォワード代表)

伊藤 輝明氏(イトウケアワークス代表)

<担当者>

武本 英之氏(東京交通新聞)


◆第4分科会「災害時におけるリスクマネージメント」

ゲリラ豪雨の襲来、新型ウィルス感染、地震などの発災が懸念されています。しかしながら、多くの団体で災害時におけるリスクマネージメントについては検討されていません。検討されない理由は、何から手をつけてよいのか分からない、自分の上には災害は起こらないといった心理がはたらいていると思います。この分科会では、災害についての具体的なイメージを作ってもらうことを目的とし、災害対応についてのはじめの一歩を踏み出すためのヒントを提供できればと考えています。そのために、分科会では比較的イメージがしやすい震災を取り上げます。

<ゲスト>

麹町警察署警備課

<担当者>

谷口幸生氏(東京ハンディキャブ連絡会副代表)



15時20分 全体会「もう一歩先の福祉移送について考える」

各分科会のテーマごとに「もう一歩先の福祉移送」についての論点を発表します。それらを踏まえ、誰でも自由に移動できる社会を創造するために、何をなすべきなのか?パネルディスカッション形式によって議論します。

地域生活を送る上で必要不可欠な足を確保するために、今ある社会資源をどう活用するのか?移動を公的保障の対象としてとらえた時、国や自治体が移動にかかるコスト負担をどう支援するのか?また地域で移動支えるための新たな仕組みとは?などをポイントに議論を進めます。

<全体進行>

荻野 陽一氏(東京ハンディキャブ連絡会代表)

<コメンテーター>

秋山 哲男氏(首都大学東京教授)

嶋田 暁文氏(九州大学法学研究院准教授)

<パネラー>

奥田 哲也氏(国交省自動車交通局旅客課長)

長谷川 清氏(移動支援フォーラム代表)

鬼塚 正徳氏(全国移動サービスネットワーク理事)

武本 英之氏(東京交通新聞)

谷口 幸生氏(東京ハンディキャブ連絡会副代表)


17時 閉会


会場



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移送サービスのつどい2009開催要綱(PDF/299KB)



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東京ボランティア・市民活動センター (担当:藤原)

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〔電話〕03-3235-1171

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