ボラ市民ウェブ
イベント・講座

【特定非営利活動法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会】
第15回KHJ全国大会オンライン「ポストコロナ 新しい社会を創る ~すべての人が生きやすい社会をめざして~」/特別企画「いじめと学校」

  • 「1日だけ参加」も可
  • 土日参加可
  • 自宅でできる
  • 初心者歓迎
  • 親子歓迎
受付は終了しました
 

ID:49534

※この情報の内容は受付を終了しています。連絡先など変更されている場合がありますのでご注意ください。

キーワード:
いじめひきこもりコロナ家族社会
活動テーマ:
不登校・ひきこもり
団体名:
特定非営利活動法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会

趣旨

全国大会開催に寄せて ~制度の狭間にあるひきこもり支援~

KHJ全国ひきこもり家族会連合会(以下、『KHJ家族会』)は、全国ネットワークを持つ唯一のひきこもり家族会である。

ひきこもりについて正しい社会的理解と支援を求めるために、全国39都道府県57地域のひきこもりを抱える家族がネットワークを組み発信、互助活動を行っている。

(KHJは、K:家族、H:ひきこもり、J:ジャパンの頭文字)

平成28年、推定115万人のひきこもり者が実態調査で明らかになった。誰もがいつなってもおかしくない「ひきこもり」状態像であるが、なぜこれだけ多くの人たちが、ひきこもらざるを得ないのか。その背景はいったい何なのか。

その要因のひとつに、以前から言われている、制度の狭間の問題がある。不登校から卒業後に、居場所を失ったままひきこもる方、就労中に休職したままひきこもり、離職後にひきこもりが長期化している方なども見られる。また、自立支援受給者証がなく福祉サービスが使えないなど、未受診者や診断途絶の方、グレーゾーンの方々に対し、つながる資源がないまま、長期化・高年齢化してしまうケースは非常に多いとみられている。受診できなければ、診断名が無ければ、福祉サービスは受けられないのか。ひきこもり支援は、いまだ切れ目だらけの支援と言えるのではないか。

コロナショックにより、ひきこもりへの見方も変わった。ひきこもることの負い目も減ったが、家族との確執が深まったという声もある。その一方で、自己責任、家族責任といった、ひきこもりそのものを問題視する偏見も未だ根強い。「ひきこもりは悪だ」と言って、本人を無理やり「家(部屋)」から引き出し、就学や就労につなぐことをゴールとするような「支援」の考え方も少なくない。人生をどう生きるかを考える前に、社会適応や就労ありきに陥り、その人そのものの尊厳が失われてしまう事例も生じている。その人が、その人らしく生きていくための支援、選択肢のある生き方、SOSを出せるつながり(ライフステージに応じた居場所、仲間、ピアサポート)が求められている。ひきこもりを生み出す社会、一人一人が孤独孤立を抱えている社会に、どのような安心と希望を見出していけるのか、私たちひとりひとりに、新しい社会のあり方が問われている。

特別企画に寄せて      池上 正樹

小中学生の不登校やうつ、子どもの自殺が増えています。また、「大人のひきこもり」に至った人たちの背景には、いじめや暴力など学校時代の恐怖体験の後遺症に今でも苦しみ続けている事例が少なくありません。

子どもたちにとって安心できない学校環境が放置されれば、親に心配かけまいと1人で頑張ろうとした子ほど追いつめられて命を失う事態にもつながります。しかし、学校内で起こっている問題は、なかなか外部には見えてきません。

一方、この夏に放送されたNHK土曜ドラマ『ひきこもり先生』では、そんな学校内で起こる不登校やいじめ、虐待などのリアルな問題が取り上げられました。「生きよう」「学校なんか行かなくてもいいんだ」「まずは大人が幸せになってよ」などのセリフは心に残るメッセ―ジとして、ドラマのどの回からも励ましと勇気をもらったという声が届いています。

そこで、今年度の全国大会は特別企画として、後の「大人のひきこもり」にも起因する「いじめと学校」をテーマに、子どもたちをこれ以上傷つけない安心できる学校環境が構築できるよう、それぞれ当事者の視点から語り合って社会に発信したいと考えました。

特別ゲストには、「ひきこもり先生」で当事者たちの困りごとに寄り添うスクールソーシャルワーカー・藍子先生役を演じられ、ご自身が母親でもある鈴木保奈美さんに思いを語ってもらい、皆で考えてもらうきっかけにつながればと思っています。

主要項目

開催日

2021年11月27日(土)

2021年11月28日(日)


オンライン大会
11/27 12:00~17:00
11/28 9:00~12:00

特別企画「いじめと学校」
11/28 13:00~16:00

いずれも、当日参加と後日配信の視聴が可能です。

地域

不特定

場所

オンライン開催

対象

ひきこもり本人・家族・支援者・行政関係者・関心のある方

申込み方法・備考

●オンライン大会
参加費2,000円(資料代込)当事者無料
定員500名(申込先着順)
●特別企画
参加費1,000円
定員500名(申込先着順)

●申込み方法
https://www.khj-h.com/taikai2021/ ホームページからお申込み後、参加費は下記口座に1週間以内にお振込みをお願いします。入金確認が取れましたら、申込受付完了メールをお送りいたします。
【振込先】
PayPay銀行 ビジネス営業部(ビジネス)支店 普通口座 2638940
口座名義人 特定非営利活動法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会
トクヒ)ケイエイチジェイゼンコクヒキコモリカゾクカイレンゴウカイ


【チラシ】第15回_KHJ全国大会_オンライン大会

内容

オンライン大会 プログラム

◆11月27日(土)

11:30 受付開始

12:00 開会行事

主催団体挨拶:共同代表

来賓挨拶:国会議員、厚生労働省ほか

12:15 調査報告

「ポストコロナに求められる社会とは」境 泉洋(宮崎大学教育学部教授)

12:45 基調講演

「ひきこもりが示す生きやすい社会」池上 正樹(ジャーナリスト)

13:15 行政説明

厚生労働省 社会・援護局 地域福祉課 課長補佐 安西 慶高

14:00 全体シンポジウム

「ポストコロナ・新しい社会を創る

~私たちの社会はどこへ向かってゆくのか~」

座長:伊藤 正俊(KHJ全国ひきこもり家族会連合会理事長)

コメンテーター:安西 慶高(厚生労働省)

シンポジスト

〈当事者〉 登坂真代(KHJ横浜ばらの会)

〈家族〉 高和洋子(KHJはぁとぴあ家族会 理事長)

〈ソーシャルワーク〉 山本 耕平(佛教大学 教授)

〈医療〉 斎藤 環(筑波大学医学医療系 社会精神保健学 教授)

〈保健・看護〉 山根 俊恵(山口大学大学院 教授)

17:00 初日終了

◆11月28日(日)

8:30 開場・受付開始

9:00 テーマ別分科会交流会(5テーマ)

1) ひきこもり支援の人材育成について

2) ピアサポーターを活用した支援のあり方

3) 「たびだち」~本人家族の声を発信・活躍の場を創る~

4)8050等の諸課題と兄弟姉妹の会の意義

5) ひきこもり基本法の検討と推進について

11:30 全体共有

12:00 大会宣言 閉会

特別企画「いじめと学校」

◆11月28日(日)13:00~16:00

第一部 ゲスト対談「いじめと学校」

鈴木保奈美(女優) × 池上正樹(ジャーナリスト)

第二部 ゲストを交えたパネルディスカッション

パネラーいじめ自死家族 篠原真紀(一般社団法人ここから未来 理事)

ひきこもり家族  当事者本人  現役教師

オンライン大会ホームページ

https://www.khj-h.com/taikai2021/

この情報に関するお問い合わせ

〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-16-12-301

特定非営利活動法人

KHJ全国ひきこもり家族会連合会 大会実行委員会 本部事務局

TEL:03-5944-5250 FAX:03-5944-5290

e-mail : taikai2021@khj-h.com

団体紹介
団体名称 : 特定非営利活動法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会
●家族会における取り組みを支援する活動
家族会の取り組み(相談会、研修会、居場所の運営)を支援し、「仲間」として助け合う(互助・共助・ピアサポート)活動を促進することで、家族とひきこもり本人が、社会から孤立することを防ぎます。そして、安心と希望を取り戻し、自尊心を回復し、自己成長できる場所としての役割を担います。

●ひきこもりへの社会的理解と地域連携、官民連携を促進する活動
行政や支援機関、家族、一般の方に向けて、年一回の全国大会及び、講演会や学習会、セミナー等、ひきこもり問題について広く理解を促す活動を行い、身近な地域資源との官民連携を促進します。また、メディアを通したひきこもり理解への発信を促進します。

●KHJジャーナル「たびだち」(情報誌)発行、出版
全国の家族会の取り組みを情報誌「たびだち」に掲載し、年4回、発行します。ホームページを通じて、最新の情報をお届けすると共に、会員同士のネットワークを広げ、潜在的に孤立しているご家族への情報提供を行います。また、ひきこもりの理解と支援に役立つ書籍を出版します。

●ひきこもりの実態に関する調査研究活動
全国の家族会の声を施策に反映させるべく、2002年から継続している実態アンケート調査を基に、現状を分析し提言を行います。先駆的学際的な研究を推進することにより、ひきこもり支援を広げる役割を担います。

●ひきこもり支援への提言を行う活動
誰もが排除されない社会(社会的包摂)と、お互いを認め合い支え合える社会をめざしていくために、全国の実情や要望をまとめ、国や自治体に向けて、より良いひきこもり支援のあり方を提言します。