「学校が地域の居場所に変わったら・・・!?」<事例から学ぶ>~市民たちと学校、ワクワクしあう関係のススメ~

学校が、もっと市民に開かれた場所であったら、そこはどんなに貴重な地域の財産となることでしょうか。そうは願っても学校には管理責任があるから、市民主体での開放などムリ…そんなふうに思っていませんか?

ところが見つけました!市民が本当に自由に学校を活用している地域を! 信じられないような20年間の実践は、市民たちが門を叩いたところから始まりました。

学校と地域の関係を、少し先行く事例から考え、成功の秘訣を探ってみませんか。


~開催目的~

①学校が地域の人たちの居場所になることで、地域は豊かになり得るのか、実践を通して考える。

②学校と地域社会はどうすれば信頼し連携を深めて行かれるのか。特に学校管理や、治安の悪化などを潜り抜け、開かれた学校と地域の関係はなぜ実現できたのか。そこにはどのような工夫と実践があったのかを学ぶ。

③今後、参加者が各地で活動を行うためのヒントやエネルギーを持ち帰る。


※このプログラムのみ、新宿区立津久戸小学校が会場となります。

(メイン会場である飯田橋セントラルプラザより徒歩5分)


チラシはコチラ添付ファイル(pdf)


日時:2月8日(日)13:00~16:00

プログラム(スケジュール)

13:00~14:15(75分) 講演・質疑応答

14:15~14:25(10分) 休憩

14:25~16:30(95分) ワークショップ・講評・まとめ

会場:新宿区立津久戸小学校

定員:30名

出演:

岸 裕司 さん<学校と地域の融合教育研究会副会長、習志野市秋津コミュニティ顧問>

→http://yu-go-ken.net/

→http://www.akitsu.info/aki_comm/comm.html

出演者紹介

岸 裕司(きし ゆうじ)さん

◆ プロフィール 2008年8月現在

1952年東京生まれ。中央大学法学部通信教育課程中退。1980年東京湾の埋め立て地・千葉県習志野市秋津にまち誕生と同時に家族と転居。1986年から市立秋津小学校PTA会長を含む役員経験7年。以後学校区の生涯学習の充実に努め現在に至る。在日朝鮮人(韓国籍)の妻との間に一女二男。長女・長男は独立結婚、孫二人。 現在 広告デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役/秋津コミュニティ顧問/学校と地域の融合教育研究会副会長/こども環境学会理事(平成19年度~)/財団法人社会教育協会理事(平成17年度~)/千葉県生涯学習審議会委員(平成15年度~)/千葉県社会教育委員会議委員(平成20年度~)/埼玉大学教育学部非常勤講師(平成20年度~)ほか。講演、執筆、テレビ・ラジオ出演等。

著書・共著

『学校開放でまち育て-サスティナブルタウンをめざして』(学芸出版社・08.1月)<最新刊 子どもが大人になりUターンしてくるまちの魅力を創出>

『中高年パワーが学校とまちをつくる』(岩波書店・05.10月)<退職者を学校や地域で迎えるコツを描く。単著3冊目>

『「地域暮らし」宣言―学校はコミュニティ・アート!』(太郎次郎社・03.12月 )<融合のコツを描く。単著2冊目>

『学校を基地に〔お父さん〕のまちづくり-元気コミュニティ!秋津』(太郎次郎社・99.4月 )<男性を学校に呼び込むコツを描くデビュー作>

『「パパ権」宣言!―お父さんだって子育てしたい』(汐見稔彦東大大学院名誉教授+川端裕人氏・作家と共著・大月書店・06.7)<共著>

『私からはじまるまち育て<つながり>のデザイン10の極意』(延藤安弘愛知学院大学大学院教授らと共著・風媒社・06.5)<共著>

『本を通して絆をつむぐ~児童期の暮らしを創る読書環境』(秋田喜代美東大大学院教授らと共著・北大路書房・06.8)<共著>

『市民立学校をつくる教育ガバナンス』※岸は「『スクール・コミュニティ』を創る」を執筆(池上洋通氏らと共著・大月書店・05.11月)<共著>


コメント 人育ち・学校づくり・まち育てはセットでできる!

-「融合の発想」を活かした安全で安心な生涯学習のまち育て

秋津地域(人口7355、世帯2700)では、秋津小学校(児童数345人)を地域の拠点にしてさまざまな活動をしています。クラブ活動は保護者や地域の方々が参画して運営し、運動会も地域種目を加えて合同で開催。お母さんは国語の授業で「学校おはなし会」を行なって楽しんでいます。また、40もの利用者サークルが「自主・自律・自己管理」で運営するコミュニティルームでのさまざまな交流、校庭で野菜づくりをするサークルや、陶芸には子どもも参画してふれあっています。お父さんたちも飼育小屋や教室丸ごと「ごろごろとしょしつ」に改造してモノづくりに汗を流します。手づくりしたビオトープ併設の田んぼでは、5年生が通年稲作学習をしています。また避難所である学校の防災機能充実のために、千葉県伝統の上総掘りによる井戸を延べ1000人が参画して掘りましたし、コミュニティルームの鍵も運営委員51人の内15人が管理貸出ししていることから「災害時も誰かが直ぐに避難所の学校の鍵を開けて入れるから安心だね!」との自主防災意識も醸成されてきました。

秋津は28年の歴史の新興のまちですが、みんなが知恵を出しあいステキに変えてきました。そんな学校にも地域社会にもメリットを生み出す「融合の発想」で推進してきたことから、大人は「どんな子どももまちの宝だね!」との意識になってきました。2002年度からの学校週5日制で増えた休校土曜日や放課後なども、教職員や行政を頼らない住民自治による「秋津・地域であそぼう!(地域子ども教室)」や、誰でもが集う勝ち負けにこだわらない「総合型地域スポーツクラブ」を創設し、健康なまち育ての活動も行なっています。


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*保育がありますので、お子様連れの方もぜひご参加ください(要事前申込)。