(2008年3月13日 / 相談担当 )
ききマネ講座レポート
「活動を新聞に載せたい!〜NPO・市民活動団体のためのプレスリリースのはじめ方講座」
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- 広報 、 プレスリリース 、 ききマネ
春らしい陽気になった3月8日(土)、東京ボランティア・市民活動センターでは、第8回ききマネ講座「活動を新聞に載せたい!NPO・市民活動団体のためのプレスリリースのはじめ方講座」が開催されました。
当日は、「活動を新聞に載せたい!」と願う49名のNPO・市民活動団体スタッフが参加。
参加者の半数は、「プレスリリースを書くのは初めて」という初心者の方でした。
前半はNPO法人OurPlanet-TV事務局長の池田佳代さんによる講義で、プレスリリースの基本を学びました。池田さんは、OurPlanet-TVでは以前プレスリリースを含む広報を担当していましたが、現在は後輩が引き継いでいます。現在の広報担当者は初めての業務なので、今まさに勉強中だそうです。
後半は、OurPlanet-TVが実際に作成しているリリース文を参考にしつつ、実際にリリースを文を書いてみました。15分の時間をとりましたが、あっという間に時は過ぎ、リリース文を書くのは意外に骨が折れる作業と実感。できあがったリリース文は、グループのメンバーで見せ合い、質問や意見をもらいました。
その団体内では当たり前に使われている言葉も、他の人には意味がわかりにくかったり、難しすぎたり、またPRすべき箇所が謙遜して書かれていたりと、いろいろ見えてくるものがあったようです。リリース文を受け取る記者に直接会って、説明することはほとんどできません。情報をわかりやすく紙にまとめることがやはり大切ですね。
参加者の方の感想を幾つかご紹介します。「習うより慣れろ」。とにかく書いてみることです!
自分が実際書いてみるとどういうものか分かった。テーブルの方々と話し合えたことがためになった。
いざ改めて整理して聞いてみるとできていないこと、やるべきことがわかりました。
広報活動を全くしたことがなかったのですが、まず1つ目の手がかりがつかめたと思います。
具体的なお話が多く、実際に自分でつくる機会があった。周りの方にたくさんアドバイスをいただけました。
何をどう誰に伝えるか、その際に気をつけるべきことが明確に整理された。
また、「臆せず」・「積極的に」、リリースする姿勢も必要ですね。
プレスリリースの書き方、積極的に送ることが大切と学んだ。
やってみようという気持ちになった。
原則的なところを教えていただき今後臆せずプレスリリースしていけると思えました。
広報担当が明確になっていなかったり、少ない人数で事務をおこなうNPO・市民活動団体においては、団体内での情報共有・協力が大切という意見も。広報担当に負担が集中してしまいがちですが、日ごろから意識して写真や資料・数字を用意しておくこともポイントのようです。
広報後の団体内の情報共有も大切と気付きました。
おかげさまで、今回の講座はみなさんの「役に立った」ようです(※アンケート回答より)。
とても役に立った、役に立った:88%
まあまあ、それほどでも:12%
最後に、NPO・市民活動団体の運営で困ったり、悩んだことがあったら、講座に参加したり、他団体・他分野の人の意見を聞いてみることがおすすめです。問題が整理されたり、団体を客観的に見直すよい機会になりますよ。
私が広報をすると人があまり集まらないのが悩みでしたが、講座を受けたことで改善点が見つかりました。ありがとうございます。
これまで何回かプレスリリースをしてきましたが、全く取り上げてもらえませんでした。その理由がずっと分からずにいたのですっきりしました。
思いのほか(すいません)参加者が多くてしかもいろいろな活動をしている方がいらしてとても刺激になった。
東京ボランティア・市民活動センターでは、NPO・市民活動団体のご相談にのっています。さまざまな講座も開催していますので、ぜひご利用ください。
(※本講座では情報誌『ネットワーク』289号をテキストとして利用しました)