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TVACニュース

(2007年4月26日 / TVAC )

お知らせ

日米シニア・ボランティア・セミナー
〜ベビーブーマーが地域と世界で活躍する!〜

キーワード
ボランティア 、 シニア 、 米国

※この情報は掲載期限を過ぎたものです。

画像ベビーブーマーが地域と世界で活躍する!

日本における65歳以上の人口は過去最高の2,560万人となり、高齢化率は20%を超え、世界のトップとなりました(2005年現在、「高齢社会白書」より)。そして、戦後のベビーブーム(1947〜9年)に生まれた人たちの多くが、今年(2007年)から60歳の定年退職を迎え、その数は約680万人にものぼるといわれています。


一方、米国においても 戦争直後の1946~64年に生まれた「ベビー・ブーマー」と呼ばれる人たちは、2003年現在で7,500万人、全人口の4割近くを占めており、この世代もこれから次々と退職を迎えることになります。


こうした、今まで仕事に励んできた人たちが、その仕事の経験や趣味・特技などを活かしながら、地域社会にどう貢献し、生きがいのある生活をおくることができるのかに日米社会の関心が集まっています。


本セミナーでは、米国および日本のシニア世代のボランティア活動の実践事例を紹介しながら、シニア・ボランティアが地域社会をよりよいものに変えていく大きな可能性についてお伝えするとともに、シニア・ボランティアが活躍しやすい環境づくりについて考えます。


主催

東京ボランティア・市民活動センター http://www.tvac.or.jp

リトル東京サービスセンター http://www.ltsc.org/


開催日時

2007年5月14日(月)

14:00〜17:00 一般公開講座 『シニア・ボランティアが地域と世界で活躍する!!』

18:30〜20:30 関係者セミナー『シニア・ボランティアの活躍の場づくり』


開催場所

東京ボランティア・市民活動センター 会議室

新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ10階 (JR・地下鉄「飯田橋」駅より徒歩1分)


開催内容

一般公開セミナー『シニア・ボランティアが地域と世界で活躍する!!』 14:00〜17:00

退職してからボランティアとして地域社会に貢献したいと考えている方々やシニア・ボランティアに関心のある方々を対象として、米国の多彩なシニア・ボランティアの活動事例をご紹介いただきながら、シニア・ボランティアの意義やその可能性について考えます。また、東京ボランティア・市民活動センターからもシニア・ボランティアの活躍や自分にあった活動の見つけ方についてお話します。(定員:80名、逐次通訳あり)


◆講師

リトル東京サービスセンター事務局長ビル・ワタナベ(Bill Watanabe)氏

リトル東京サービスセンター社会福祉部ディレクター 坂本安子 氏

進行および情報提供:東京ボランティア・市民活動センター


関係者セミナー『シニア・ボランティアの活躍の場づくり』 18:30〜20:30

シニア・ボランティアにぜひ協力してほしいと考えている社会福祉施設、ボランティア・グループ、NPO(民間非営利団体)などを対象とし、シニア・ボランティアが活躍できる活動をどのように作り、どのようなサポートが必要かなど、米国でのボランティア・マネジメントから学びます。(定員:50名)


◆講師

リトル東京サービスセンター事務局長ビル・ワタナベ(Bill Watanabe)氏

リトル東京サービスセンター社会福祉部ディレクター 坂本安子 氏

あいさつとまとめ:東京ボランティア・市民活動センター 所長 山崎美貴子


参加費

一般公開セミナー『シニア・ボランティアが地域と世界で活躍する』 1人 1,000円(税込み)

関係者セミナー『シニア・ボランティアの活躍の場づくり』 1人 1,000円(税込み)

当日、会場受付にてお支払いください。


参加申し込み方法

参加を希望される方は、2007年5月12日(土)までに、①お名前、②(あれば)所属団体、③住所、④電話番号、⑤特に知りたいことをご記入の上、東京ボランティア・市民活動センターあてに郵送、ファックス、もしくは以下の申込フォームからお申し込みください。定員に達した場合以外は、事前のご連絡はしませんので、当日直接会場におこしください。


申込フォーム

参加申し込みフォームはこちら


問い合わせ・申し込み先

東京ボランティア・市民活動センター(担当:河村)

〒162-0823 新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ10階

TEL:03-3235-1171 FAX:03-3235-0050


主催団体について

◆東京ボランティア・市民活動センター (Tokyo Voluntary Action Center: TVAC)

http://www.tvac.or.jp

東京周辺におけるボランティアやNPO(民間非営利団体)といった、市民たちの主体的で営利を目的としない他者や社会のための活動を推進・支援するために、1981年に設立。社会福祉法人東京都社会福祉協議会が運営している。福祉、教育、環境、国際協力、スポーツ、文化など多様な分野でのボランティアやNPOなどに関する総合的な情報提供、相談、研修、調査、ネットワークづくり、学校におけるボランティアの取り組みや企業の社会貢献活動への支援も行っている。全国の市町村にある社会福祉協議会のネットワークを活かしながら災害時のボランティア支援も実施。


◆リトル東京サービスセンター (Little Tokyo Service Center: LTSC)

http://www.ltsc.org/

1979年に米国ロスアンゼルスにあるリトル東京の日系社会やダウンタウンとその周辺に居住する日系人、アジア系、その他の少数民族のために、多様な言語や文化を配慮した総合的な福祉サービスを提供することを目的として設立。高齢者のためのサービス、保育園、児童のための放課後プログラム、青少年のためのメンター・プログラム(先輩としての支援活動)、英語教室、バイリンガル・テクノロジー教育、小ビジネスの支援、購入可能な住宅プログラム、財産管理など、多彩なプログラムを17箇所で展開している。開設当初は1人のスタッフと3人のボランティアでスタートし、現在は100人以上の有給スタッフが働き、シニア・ボランティアをはじめとする多くのボランティアによって支えられている。


講師のプロフィール

◆ビル・ワタナベ(Bill Watanabe)氏

リトル東京サービスセンター(LTSC)事務局長。日系アメリカ人2世。第2次世界大戦中に日系アメリカ人の収容キャンプで生まれる。技術工として短期間働いた後、早稲田大学で1年間学び、その後、UCLA(カリフォルニア大学ロスアンゼルス校)にて社会福祉の修士課程を修了。1980年からリトル東京サービスセンターの事務局長となり、3人のボランティアと一緒に、事務所も予算もまったくないところから、リトル東京周辺に暮らす日系アメリカ人のための多彩な福祉プログラムを開発していく。その活動には、日系アメリカ人のコミュニティからの資金援助だけでなく、ロスアンゼルス市やカリフォルニア州、連邦政府からの補助金も提供されるようになり、さらに、多くの民間助成財団や企業各社などからの助成も増えていった。LTSCの支援対象は拡大し、アジア系マイノリティ、さらには、相談に訪れるすべての人々を対象とするようになる。こうしてLTSCは多言語や多文化に配慮しながら、あらゆる世代に対応する総合的な福祉サービスの拠点へと発展していくことになるが、そのリーダーシップを発揮したのがこのWatanabe氏である。さらに、Watanabe氏によってLTSCでは築100年以上になる「ファー・イースト」と中華料理のレストランの建物の保存や古い教会を芸術の拠点とする活動にも取り組んでいる。

Watanabe氏のLTSC以外の実績も数多くあり、アジア太平洋のための各種委員会などの立ち上げたり、アジア太平洋コミュニティ財団をつくり地域社会へのサービスのために1億円以上の寄付を集めた。また、毎年、リトル東京で開催され、何万人もの人が集まるチャリティ・イベント「豆腐フェスティバル」の創設者の一人でもある。


◆坂本安子(さかもとやすこ)氏

リトル東京サービスセンター(LTSC)の社会福祉部ディレクター。カリフォルニア州認可臨床心理士。

福島県いわき市生まれ、明治学院大学第二英文科を卒業後、いわき市で2年間英語を教える。臨床心理士をめざし、明治学院大学社会学部福祉学科を卒業し、常盤台神経内科でカウンセラーとして1年半勤務した後、1976年結婚のため渡米。1983年にUCLA(カリフォルニア大学ロスアンゼルス校)の社会福祉学科で修士号を取得する。

1980年にWatanabe氏とともにリトル東京サービスセンターの立ち上げに参加し、その発展に貢献してきた。坂本氏はLTSCの社会福祉部のディレクターとして、個人・家族・グループのカウンセリングプログラム、親業教室、日本語を話す親のための相互援助グループ、アルツハイマー介護者のサポートグループ、児童虐待防止プログラム、消費者教育プログラム、日系いのちの電話、留学生ホットライン、癌のサバイバー相互援助グループ、地域社会に住む低所得者サービスプログラム、DVサバイバー援助プログラム、DV加害者の教育プログラムなど、多種多様のサービスの設立ならびに維持、監督に関わる。これらのサービスに関わるボランティアのリクルートとトレーニングにも担当し、孤立した高齢者を訪問する友達プログラム、日系いのち電話、留学生ホットラインには多くのボランティアによってサービスが行われている。また、DVサバイバーの援助の活動資金のために豆腐料理の本3種の出版に力を注ぐ。


◆山崎美貴子(やまざきみきこ)

東京ボランティア・市民活動センター所長。

立教大学大学院文学研究科応用社会学専攻修了後、英国マンチェスター大学院留学。明治学院大学教授・副学長を歴任し、現在、神奈川県立保健福祉大学学長。

中央社会福祉審議会委員など福祉政策に関与する一方、1986年に東京ボランティアセンター(現在の東京ボランティア・市民活動センター)所長に就任し、現在にいたる。TVACにおいては、その卓越したリーダーシップのもと、ボランティア活動等を精力的に推進するとともに国民生活審議会などNPO等に関する政策決定に参画している。日本福祉教育・ボランティア学習学会会長等をつとめる。

『社会福祉援助活動の展開』(岩崎学術出版)、『ボランティア活動のひろめ方』(第一法規)など著書多数。

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