寛容な心、世界への広い視野をもった国際人を育てる ~「杉原千畝」を教材に
私たちはどんな市民社会に生きたいか、私たち一人ひとりができることは何か。そのヒントを歴史の中に見出してみよう! 歴史の中の人びとの生き様を教材にして、市民社会の未来を考える講座。第二次大戦時、ナチスの迫害から逃れるユダヤ難民を助けた日本人外交官・杉原千畝。助けられた人々の証言を通して、その時代と千畝の勇気ある行動を紹介します。
開催目的
ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺、ホロコースト(1933-45年)。この出来事は、偏見や不寛容、憎しみがもたらす悲しみを全人類に警告しています。しかし当時、危険を冒しながらもユダヤ人を助けた人々もいました。日本人外交官・杉原千畝もその一人です。命を尊ぶ、寛容な社会をつくるために、私たち一人ひとりができることは何か。そのヒントを歴史の中に見出してみよう。当時、助けられた人たちの証言を通して、あの時代と千畝の勇気ある行動を紹介します。
チラシはコチラ→添付ファイル(pdf)
日時:2月7日(土)16:00~18:00
プログラム
16:00~17:45 スライド上映、クイズなどを交えた講話
17:45~18:00 質疑応答
プログラム内容
- ホロコースト(1933~1945年)
もとは「全焼のいけにえ」を意味するギリシャ語。現在はナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺を表す言葉として広く使われている。20世紀の近代国家が、一つの民族を根絶するために、組織的な虐殺を実行した。殺されたユダヤ人の数は約600万、そのうち150万人が子どもであった。
ヨーロッパのキリスト教社会の土壌に長く温存していたユダヤ人に対する差別や偏見、憎しみなどが、20世紀、社会不安の中で煽動され、独裁者ヒトラーのもと大虐殺へと発展した。
2005年、国連は、毎年1月27日を国際的なホロコーストの記念日と定め、教育の必要性を加盟国に訴えている。
- ユダヤ人を助けた人々
無関心や傍観の態度が、ホロコーストの悲劇をヨーロッパ全土に広げたと言われる一方で、約二万人の人々がユダヤ人に救いの手を差し伸べた。日本人外交官・杉原千畝は、ナチスの迫害を逃れてリトアニアに逃げてきたユダヤ人に対して、日本へのビザ(通過許可証)を発給し、約六千人の命を助けた。千畝に助けられた難民たちは、ビザを取得後、ソ連を横断し、ウラジオストクから敦賀、神戸へ、そしてアメリカ、カナダ、上海、オーストラリアなどへ長い逃避行を続けたが、その途中でさらに多くの人々に助けられたと証言している。千畝のビザ発給に始まった「善の連鎖」とも言われている。このようにして救われた一つひとつの命は、今も世界各地で二世代、三世代へと新しい命を生み出している。
会場:飯田橋セントラルプラザ会議室
定員:30名
出演:
石岡 史子 さん<NPO法人ホロコースト教育資料センター 代表>
http://www.ne.jp/asahi/holocaust/tokyo/
NPO法人ホロコースト教育資料センター
www.ne.jp/asahi/holocaust/tokyo
共生の時代を担う子どもたちに、命や人権を尊ぶ心、寛容な心を育んでほしいと願い設立されたNPO。ホロコーストを教材とした訪問授業やパネル貸出、セミナーを行う。センターの活動の中から生まれた物語『ハンナのかばん』(ポプラ社)は世界36ヶ国で読まれている。
定員に達したため、申込は締め切りました。ありがとうございました。09,02,06