ともに生きる社会へ
~多様性を認め合い、ゆるやかにつながる~
分科会 10



格差や貧困が拡大し続ける社会の中で、分断や排除が進み、私たち一人ひとりも、孤立感や生きづらさをより強く感じるようになっているのではないでしょうか。互いの存在を認め合い、頼り頼られながら、だれもが自分らしく、ともに生きることのできる社会を、私たち自身がつくっていくことについて、知ること、想像すること、出会うことから、一緒に考えたいと思います。
日時: 2月10日(土) 14:00~16:30
定員: 30人
出演:
- 大戸優子さん(社会福祉法人ききょう会 いちはら生活相談サポートセンター センター長・主任相談支援員)
- 白江 香澄さん(NPO法人ふらじゃいる 事務局/陽和病院 PSW)
- 佐藤 寿雅さん(NPO法人ふらじゃいる 副理事)
- 藤田 知佳さん(NPO法人ふらじゃいる)
おすすめ:
- 生きづらさを抱えている・抱えていた方
- 身近な困っている人に何かしてあげたいと思っている方
- だれもが安心して自分らしく生きることのできる社会を実現したいと思っている方
〈大戸優子さん(社会福祉法人ききょう会 いちはら生活相談サポートセンター センター長・主任相談支援員)〉

1972年、千葉県市原市生まれ。社会福祉士。
帝京平成短期大学福祉学科社会福祉専攻卒業後、市原市社会福祉協議会に入職。
ボランティアコーディネーター・福祉教育・福祉作業所指導員の職に従事。
その後、知的障害者入所更生施設、千葉県社会福祉協議会を経て現法人に入職。
中核地域生活支援センターいちはら福祉ネット所長兼地域総合コーディネーターを9
年間務め、2015年4月より現職。
ほかに千葉県生活困窮者自立支援実務者ネットワーク会長、市原市総合計画審議会委
員、市原市障害者介護給付審査会委員、市原市バリアフリー推進協議会委員、NPO法
人ちばこどもおうえんだん理事を現任。
〈NPO法人ふらじゃいるからのメッセージ〉



「NPO法人ふらじゃいる」は、練馬区にある、精神障がいなどを抱えた仲間を中心とする団体で、当事者研究(※)ミーティングをはじめ、ワークショップやコミュニティカフェ、講演活動を通じてあらゆる方と交流を持ち、障がいにとらわれず、楽しく安心して生活する知恵や方法を模索しながら活動しています。
分科会では、私たちが「ゆるゆるのんびり」と続けてきた活動や、ふらじゃいるに参加している仲間の経験をご紹介します。現実はとてもハードだけれど、ふらじゃいる(fragile=弱さ・もろさ)を認め合い、経験を分かち合えるような分科会にしたいです。
ぜひ、皆さまのご参加をお待ちしております。
(※)1970~80年代、欧米諸国で、精神病院の中だけでの治療をやめて、地域での治療やケア、リハビリテーションをもっと進めていこうという流れが生まれる中、日本では、北海道にある「浦河べてるの家」という精神障がい者の団体が、専門家による治療だけでなく当事者同士による相互治癒を提唱し始めました。浦河べてるの家で生まれた「当事者研究」というプログラムは、専門家の知識や技術よりも、当事者たちの経験の中にこそ病気や苦労を解明する知恵が眠っていると考えます。現在、このプログラムは海外にも拡がり、その効果が認められています。